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完全ハロゲンフリー かんぜんはろげんふりー
周期表の17族である F,Cl,Br,I(及びAt)をハロゲンという。
ハロゲンは反応性が高く,フラックス中の活性剤や樹脂の難燃剤などに用いられる。
しかし,ハロゲンを含む材料を加熱分解させると,ダイオキシンなどの有害な物質が発生するともいわれており,電気・電子業界では環境保護の観点からハロゲンフリー化が進んでいる。IEC 61249-2-21やJPCA ES01などにプリント配線板のハロゲンフリーの定義が, JEITA ET-7304にハロゲンフリーはんだ材料の定義があるが,いずれの場合も,ある程度のハロゲンの添加や,規定外のハロゲンの添加は認められてしまうことになるため,はんだメーカとしては,“すべてのハロゲンの意図的な添加を行っていない”という意味で,“完全ハロゲンフリー”ということがある。現時点では,“完全ハロゲンフリー”は,規格として定められた用語ではない。