ヒューズ抵抗器（製造上の注意点）
取り付け作業場の注意
- ヒューズ抵抗器のリード線には、最大張力5.7Ｎ、最大押力1.4Ｎの値を越える張力や押力が加わらないように取り付けて下さい。これらの値を越える力を加えるとヒューズ抵抗器の性能を損なう恐れがあります。なおこれらの値はEN60691,UL60691に基づいてリード線の線経から計算した値です。
- ヒューズ抵抗器の性能不良を避けるため，強い衝撃を与えたりボディーを強く挟んで傷をつけたりしないで下さい。
- 水や有機溶剤での洗浄は極力さけて下さい。どうしても必要な時には予め確認試験を行って下さい。
- リード線は鋭い物で挟んで傷をつけたり鋭く曲げたりしないで下さい。
- リード線を捻ったり、斜めに引っ張ったり押したりしないで下さい。
- リード線を曲げ加工する際にはヒューズ抵抗器に力が加わらないようにゆっくり曲げ加工して下さい。
- ヒューズ抵抗器の取り付け後にヒューズ抵抗器のボディーやリード線に力が加わらないように取り付けて下さい。
はんだ付け、かしめ、溶接上の注意
- ヒューズ抵抗器のリード線をはんだ付けする場合、はんだ付け条件によっては内蔵の温度ヒューズが動作することがありますので、はんだ付け条件の確認試験を行って下さい。
- ヒューズ抵抗器の両リード線を本体端部から1.5±0.5mmのところまで260±5℃のはんだ槽に浸漬する場合のおおよその最高時間は10秒間です。
- はんだ付けの後に再度はんだ付けをする場合や、溶接の後に再度溶接する場合は、冷却のために最低60秒間静止放置してから行って下さい。
- かしめや、溶接によって接続する場合には接続部の電気抵抗値をローオームメーターで測定して接続状態を必ず確認して下さい。
