ELCUT温度ヒューズ 使用上の注意要約
1. 定格
梱包上のラベルをご参照ください。
2. 温度ヒューズ取り付け設計上の注意
(1) 激しい振動にさらされる場所や振動が継続する場所には取り付けないでください。
(2) 含浸液や洗浄液を使用する場合,温度ヒューズのマーキングや性能に影響が無いかどうかを試作品や初期生産品にて確認した上で実施願います。
3. 温度ヒューズ取り付け作業時の注意
(1) リード線を曲げ加工する場合には、曲げる部分とボディ間のリード線を保持してボディから3mm以上離れた部分をゆっくりと曲げて下さい。はんだ付け後、温度ヒューズが温かい時には絶対に曲げ加工をしないで下さい。
4. はんだ付け時,溶接時の注意
(1) はんだ付け後は、十分に冷却するために30秒以上静止放置してから再はんだ付け、テーピング、位置決め等を行って下さい。
(2) はんだ付け後の最終位置決めの際、位置決め後に押し、引き、捻じり等の力が加わらないようにご注意下さい。
(3) 可能な限りリード線を長く使用して下さい。
(4) 取り付け後に温度ヒューズから内容物がにじみ出ている場合には,たとえ温度ヒューズの抵抗値に問題が無くても温度ヒューズを新品と交換してください。
(5) 温度ヒューズの封止樹脂には熱硬化性樹脂を使用していますが、加熱により柔らかくなりますので温かい時には押し、引き、捻じり等の力がリード線に加わらないように充分ご注意下さい。
5. 動作した温度ヒューズの修理,交換に関する注意
(1) 温度ヒューズは修理できません。また,サイズが小さく,交換されるように意図されていません。
(2) 異常加熱により機器の絶縁材料が劣化していることが懸念されるため,温度ヒューズを交換して機器を再利用することはお勧め出来ません。動作した温度ヒューズを交換する場合は,自らリスクを負うことを条件に,以下の用件を満たした上で交換願います。
(a)同じメーカー,同じ品番の温度ヒューズと交換する。
(b)完全に同じ方法で取り付ける。
(c)温度ヒューズが動作した原因が完全に排除されている。
(d)温度ヒューズを取り付ける機器の絶縁特性及び,その他の安全性能が劣化していない。
6. トラッキング指数
トラッキング指数は250 (PTI値)です。
7. 遮断電流値(Ib)
遮断電流値(Ib)は定格電流の1.5倍です。
8. 過負荷過渡電流値(Ip)
過負荷過渡電流値(Ip)は定格電流の15倍です。
9. 詳しくは「ELCUT 温度ヒューズ取り扱い上の注意」をご参照下さい。
内橋エステック株式会社
2021-05
使用上の注意点(温度ヒューズ)
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